「なんで素直に『ありがとう』って言えないんだろう…」
誰かに褒められたとき、うれしいはずなのに気まずくなったり、つい「そんなことないよ」と否定してしまったり。
そんなふうに感じたこと、ありませんか?
実はそれ、あなたの心が弱いわけでも、コミュニケーションが下手なわけでもありません。
日本人に多い“謙遜のクセ”や、自己肯定感、承認欲求が関係しているんです。
この記事では、
- 「なぜ褒められるのが苦手なのか?」という心理的な理由
- 素直に褒め言葉を受け取るための7つのコツ
- 職場や日常ですぐに試せる実践テクニック
…などをやさしく解説します。
あなたにも、心にスッと入る言葉で書いています。
「もっと自分に自信を持ちたい」
「人からの優しさをちゃんと受け取れるようになりたい」
そんなあなたのための記事です。
なぜ私たちは「褒められると落ち着かない」のか?
褒められるのが苦手な人に共通する3つの心のクセ
- 「自分なんてまだまだ」と思ってしまう
- 他人の評価を信用しきれない
- 「調子に乗ってると思われたらイヤ」と思う
これ、ぜんぶ“謙遜の文化”が深く根づいた日本ならではの感覚でもあります。
悪いことではないけれど、自分をちゃんと認めることが苦手になってしまう要因にもなるんです。
心理的な背景:「インポスター症候群」って知ってる?
「自分の成功はたまたま」「周りが期待しすぎてるだけ」
そんなふうに、自分の成果や能力を信じられなくなる現象を「インポスター症候群」といいます。
完璧主義な人ほど、実はこの症候群になりやすいと言われてるんです。
【実践編】褒め言葉を受け入れるための7つの受け止め方

① いったん「ありがとう」だけでOK
最初から100%信じられなくても大丈夫。
とりあえず、こう言ってみてください。
「ありがとう。そう言ってもらえると嬉しいな。」
それだけで、あなたの脳は「これは悪いことじゃない」って認識を育てていきます。
② 「褒め=評価」じゃなく「メッセージ」として受け取る
褒め言葉は、相手の「その瞬間の気持ち」なんです。
あなたの存在に対する“反応”であって、“ジャッジ”ではありません。
メッセージとして受け取れば、「どう返すのが正解か」と悩まなくてすみますよ。
③ 「自分がしてる努力」を意識してみる
褒められた内容に「自分のどんな努力が反映されてるか」を振り返ってみましょう。
例えば…
「丁寧に仕上げてくれてありがとう」→ 毎回チェックリストを使って確認してるからかも
そうやって、自分のがんばりをちゃんと見てあげましょう。
④ マインドフルに「今ここ」の感情を味わう
「うれしい」「くすぐったい」「恥ずかしい」
どんな感情もOK。それを無理に押し込めないで、ありのまま感じてみましょう。
マインドフルネスの考え方では、“今ここ”にある感情に気づくことで、自己肯定感が育まれるとされています。
⑤ 他人に褒め返してみる
自分がされたことを、他人にもしてみる。
すると「褒めるって、うれしいことなんだな」って自然と実感できます。
それが、受け取る側としての心の準備にもつながっていきます。
⑥ アファメーションで心をやわらかく
アファメーション(肯定的な言葉)を自分に投げかける習慣を持つと、少しずつ「自分の価値」に気づけるようになります。
「私は今日もよくがんばった」
「私は人の優しさを受け取っていい」
毎日1回でいいので、鏡の前で言ってみてください。
脳は繰り返しに弱いんです。じわじわ効いてきますよ。
⑦ 「過去の自分」がくれた褒め言葉に耳をすます
過去にがんばった自分が、未来の自分に何て言ってくれるか、想像してみてください。
「よくここまで来たね」
「失敗してもまたやり直そうとした、それだけですごい」
自分の中に、ちゃんと“味方”がいるって気づけるだけで心が少し軽くなります。
【セルフチェック】あなたはどのタイプ?
質問 | YES/NO |
---|---|
褒められると、すぐ「いやいや」と否定してしまう | |
他人と比べて、自分はまだまだだと思ってしまう | |
褒められると「何か裏があるのでは」と思ってしまう | |
自分に厳しく、人にも同じように厳しい |
YESが多いほど、“褒められ下手”の傾向があります。
でも大丈夫。この記事の7つの方法を、今日からちょっとずつ取り入れてみてくださいね。
まとめ|褒め言葉を「自分の栄養」に変えていこう
褒められるのが苦手な人ほど、じつは真面目で努力家。
だからこそ、自分を認めるって、ちょっと勇気がいるんですよね。
でも、自己肯定感は“今この瞬間”から少しずつ育てられます。
まずは「ありがとう」から始めて、心をやわらかくしていきましょう。
あなたの中にある価値は、あなたが一番先に気づいてあげてくださいね。
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